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『2012』 監督: ローランド・エメリッヒ 出演: ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー

 今週末も、サントリーホールの予定だったのですが、ピアニストのブロンフマンが新型インフルエンザ感染のため来日できなくなり、公演キャンセルとなりました。こんなところに影響が出るとは思いもしませんでした。また、今週から、職場でも罹患者が出たため、通勤時と仕事中にマスクをせよとのことで着用するも、マスク着用って暑い!のです。
 ということで観て来た映画です。
 迫力は充分で、父親役のキューザックも好感が持てるのですが、この手の地球の危機!そして勝利の雄叫び(?)みたいな映画に飽きた方には、目新しさはあまりないかも。地殻変動等で存亡の危機が迫るが、建造中の方舟には数百人しか乗れない、ということで、もともとストーリーに展望が開けない。一握りの人が助かったところで、その中で危機を乗り越えてもな~という感じはぬぐえないのですよね。
 話の面白さでいえば、先日TVで観た市川崑監督『母ちゃん』の方がよっぽど面白かった。江戸末期の財政難の世に、泥棒に入った家の母子6人と暮らすことになる青年のお話。母ちゃん役の岸恵子が情け深く、こうありたい、と思わせるようないい映画です。
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小川里美(ソプラノ) 泉博子(ピアノ) 2009.11.21(土)
ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より<貴き殿堂よ、喜びで私はおまえにあいさつを送る> 歌劇《ローエングリン》より<ひとり寂しく悲しみの日を>「エルザの夢」 シューマン:『女の愛と生涯』

 ドイツ歌曲のプログラム、本人が学生のときの卒業課題でも歌ったというシューマンを歌い終わった後は、ソリスト(’99年ミス・ユニバース日本とのこと)が感極まっていましたが、歌より歌詞の方に強烈な印象を受けてしまいました。
 ドイツの詩人シャミッソーの詩にもとづく8曲からなる連作歌曲集『女の愛と生涯』。大意から抜粋しますと。。。「あの方にお会いして以来、私は盲目になったよう。どこを見やってもただ彼のお姿が浮かぶばかり。/私の金の指輪よ、お前は私に人生の深い価値を教えてくれました。私はあの方に仕え、生き、全てあの方のものになり、あの方の輝きの中で生まれ変わりたいのです。/あなたは私に初めての苦しみを与えました。死の眠りにひたり。残された私は空しい世界をぼんやり眺めるばかり。私は愛し、生きたので、もはや生きていないのです。私は自分の内に籠もり、帳をおろします。そこはあなたと、私の失われた幸せがあるのです。あなた、私の世界。」
 若くして未亡人になってしまったという設定なのかもしれませんが、生涯には夫への愛しかないのでしょうか。。。作者が男性であるがために理想像みたいなものが入っているのか、隔世の感があるのか。。。演奏者ばかりでなく聴き手をも考えさせてしまうような歌ですね。
フェスティバル・ストリング・ルツェルン with 神尾真由子(Vn) @サントリーホール 2009.11.20(金)
指揮:アヒム・フィードラー モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K138 イリス・シェギ:悲しき音楽 メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第9番 ハ長調 「スイス」 ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』 encore パガニーニ:24のカプリースより No.13 ヴィヴァルディ:「四季」より冬 第2楽章

 ヴィヴァルディの「四季」。このブログのテーマ曲にしてもいいくらいの曲です。violinistの誰しもが一度は挑戦する曲では?というくらい演目に上がりますよね。いよいよ当鑑賞記にも登場です。
 前半はストリングのみの登場。後半は、指揮者がいるとはいえ、小編成(14人位)で合奏する神尾真由子は初めて見ました。テンポ、強弱などはもちろん合わせていますが、随所に出るのは真由子節とでもいうのでしょうか、芯の通った音がひときわ際立ち、振幅が大きいので曲の特長がより強調されます。暗い音も混ぜながら、色彩感や動き(風や嵐)も表出。violinとチェロとのかけ合いでは、チェロを応援したくなりました(なんとなく、がんばれ~みたいな)。
 stephが持っていた勝手なイメージは、
春:ぽかぽかうららかな春。夏:はりつめた中にも自然を感じさせる。秋:楽しく活動的な秋。冬:雪の結晶を見るような厳しい冬。
 この日の演奏で感じた四季は、
春:浪漫の春、桜でいえば桜吹雪。春の嵐は雷も激しい。夏:どこの地域の夏だろう。灼熱の夏。秋:真っ赤に燃える紅葉(本来は収穫とブドウ酒)。冬:雪の結晶+時々ブリザード。第2楽章は、落ち着いてしっとり(暖炉)。
 これだけイマジネーションが膨らむところに、この曲の本領と演奏の面白さがあるのかも。
原題:The Time Traveler's Wife 監督:ロベルト・シュベンケ 出演 :クレア(レイチェル・マクアダムス) ヘンリー(エリック・バナ)
 ファンタジックなラブストーリーかと思いきや、タイムトラベラー(自分の意思と無関係にタイムトラベルし、なぜかタイムトラベルするときは、服を身に着けていられないため、着いたとたんに不法侵入などしてまず服を奪わなければならないという不便な環境)という突飛な設定だけれど、わりとシリアスなドラマで、夫婦の思いやりが痛いほど伝わってくる。筋の矛盾みたいなものはあまり気にせずみることができました。
 クラシックファンとしては、母がオペラ歌手、父がオケのviolin奏者で、小さい子にviolinを教える場面が出てくるのが微笑ましい。
リッカルド・シャイー(指揮)ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 2009.11.4(水)
バッハ:ピアノ協奏曲 第1番 キット・アームストロング(ピアノ) encore シューベルト:「ピアノソナタ」イ長調 D664 第2楽章 マーラー:交響曲 第1番「タイタン」

 シャイー2daysは当たりでした。このバッハは、バッハらしいバッハでした(ほめてます)。オケとたいへん調和して始まったキット君のピアノ、吹いたら倒れそうな第一印象でしたが、わりと骨太で端整なバッハを披露してくれました。アンコールがシューベルトだったのは、ひょっとしてブレンデルの唯一の弟子だから?自作曲は弾かないのでしょうか。
 そして、マーラーの第1番なのですが、これまた言うことない名演。変幻自在なマーラーの曲に、オーケストレーションの妙に、湧き上がるような音楽。シャイーは、すべてを把握し、コントロールしてますね。とくに第3楽章の愛すべきオーボエ、クラリネットの音色と、後を受けたviolinのメランコリックな響きは、思わず感涙もの。軽いといわれようとも、聴き手に美しい情景を見せてしまうような演奏は、嫌いではありません(随分逆説的な文章になってしまった)。この曲はハープ、大太鼓にドラ(タムタム)と視覚的にも面白いですが、ツインドラム(勝手に命名、ティンパニ2です)は、やっぱり見ごたえありました~。
 ずっと日本にいてほしいー。定期演奏会を聴きたいー。現実的には、再来年に来日の予定があるらしいので、首を長くして待つことになるでしょう。
リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 2009.11.2(月)
メンデルスゾーン:交響曲第5番 ニ短調 op.107 「宗教改革」
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」

 シャイーはやってくれると思ってました!第3楽章に、フルートの長大なソロがあり、第4楽章の音階をかけ上げる部分では、非常な加速がついていました(これは好みというわけでなくても、完成度が高いとそれもいいかなと思えてしまう)。フィナーレもなんか違ったような。なんといっても第1楽章のpが秀逸。静寂があれほど心地よいとは。メンデルスゾーンってセンスあるわ~、それを料理するシェフもセンスあるわ~。それに、コンマスの人が熱い。violinを持っていなかったら、たてのりしてるみたいに見えました。
 ブルックナーは、もはや言葉はいらないです。アンコールもなく(といってもオケ退場後も拍手は続いていましたが)、有終の美を飾った感じです。音の入りと出、アインザッツ、饒舌な音色、スケール感。この指揮はひょっとすると演奏者自身にも快感をもたらしているのかも、と想像。ブラヴォー。

同公演を共有できたminaminaさまの記事; 三度目の正直だっ!:11/2(月)シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管演奏会。


同じくmamebitoさまの記事; 【325】11/2 シャイー+ゲヴァントハウス管@サントリー

「音楽の友」創刊800号記念《トーク&ライヴショウ》 2009.10.30(金)
一夜限りの夢物語~ワンナイトショパンwith平野啓一郎小山実稚恵@神楽坂「音楽の友ホール」

 珍しく運良くイベントに当選し、神楽坂に行ってきました。芥川賞受賞の際にサイン本をいただいたことがあった平野氏。去年くらいにようやくTVで『週間ブックレビュー』と『名曲探偵アマデウス』のショパンの回でその姿をお見かけし、なんか普通の人で、ちょっとだけ安心したのでした。”音楽の仕事もしている”ように風のたよりにきいたのですが、『音楽の友』にも連載しているし、今回のイベントもたしかに。楽しいLiveでした。
 トークは、たっぷり1時間以上話してくれましたが、全部面白かったので、もっとききたいくらいでした。が、連れは退屈そうにしてました。二度と連れてってやんねー。。。最初20分ほどは、平野氏の『葬送』を書いたときのエピソードや、ショパンの出生の話などの導入で、その後小山さんを迎えての対談でした。ショパンが好きな二人の話はさまざまに及び、曲のこと、演奏のこと、曲がかかれた背景、小説と音楽(曲)との共通点など満載。ワンナイトというには惜しいので、第2回も期待!
 休憩を挟んで後半はピアノ演奏。平野氏も、なにげにstephの2列前に着席し鑑賞。小山さんの演奏は7曲(マズルカOp.67-4、ワルツNo.7,8,10,9,2、バラードNo.4)+2曲(ノクターン遺作、No.19)でしたが、繊細ながらも切れのある滑らかな美しいピアノでした。すばらしい。
 以下、トークで印象に残った話など。○が平野さん、●が小山さん。一部記憶があいまいです。
○人が恋をする話は、小説にしにくい。別れるときは、色々理由がある場合が多いので、葬送も二人の終わりごろから話がスタートしています。
○演奏するときは、何時に起きて何時間前に会場入りして、など決めますか。
●細かくは決めませんが、大体は決まっています。会場に入って、ピアノを少し弾いたら直してもらうこともあるし、しばらく(弾かれていなかったピアノのときは)弾くこともあります。
夜に演奏会があるときは、その前に少し食べることもあります(お腹がいっぱいにならない程度に)。
○お酒は飲みませんよね。
●飲みません。
○フランソワなんか、飲んでるだろって感じの演奏がありますが。
●あれは絶対飲んでると思います。でも、インスピレーションがすばらしいです。
○violinは自分の楽器ですが、ピアノはそうではありません。体や手の大きさは音色に関係するのでしょうか。
●100%すると思います。ホールによっても違います。
○ショパンを弾くときに、他の作曲家と何か違うところはありますか。
●同じですが、旋律のないところに呼吸があるので、難しい。
○小説でもいえることですが、筋の面白い小説は強い。ショパンの曲は旋律が美しいので小説における筋かなと。小説に興味を持ったのは、三島由紀夫の『金閣寺』を読んだのがきっかけです。
●ショパンは、文学界の(クラシック界の?)三島由紀夫だと思います。
○その心は。
●文体も美しく、筋も面白いから。
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